マニアックな記事です。
グリップの認識力で狙った筋肉を鍛え分けることが出来ます。
考えるべきなのは、「筋連結」です。
たった1点を踏まえるだけ。
とはいっても、認識する力が無いと効果は薄いものになってしまいます。
低重量・高重量でもバッチし応用できるので、覚えておいて損は無いと思います。
グリップで考えるべき筋連結とは?
グリップで考えるべきなのは「親指」と「小指」の使い方・認識力です。
簡単にですが、
親指側の認識で「上腕二頭筋〜胸筋ライン」
小指側で「上腕三頭筋〜広背筋ライン」
の鍛え分けが可能となります。
個別にみていきましょう^^
親指側の認識
親指側の認識力ですが、
バーベル・ダンベル・各種マシンなどのグリップを握る際に、まず「親指〜腕橈骨筋〜上腕二頭筋〜胸筋」のラインをイメージします。
親指から繋がる、肘・肩・胸・胸郭の連結が見えてくると思います。
こちらは、アナトミートレインのディープフロントアームラインといった概念で、イメージし易いかと。
さらに、エッセンスを加えていくと、
親指側の認識=親指〜腕橈骨筋〜上腕二頭筋〜胸筋のライン=身体前面=屈筋優位
といった要素があります。
小指側の認識
小指側の認識は、「小指〜尺骨〜上腕三頭筋〜広背筋」のラインをイメージします。
小指側の認識=前腕回外=上腕三頭筋=広背筋=伸筋優位
イラストを見れば一発だと思いますが、指の背面から背中にかけたラインをイメージし応用していきます。
*補足
体は筋膜という組織で、全身は個々の膜で覆われています。
イメージはこのような形です。
この筋膜は、全身の筋肉の連動性を作り、表皮と筋肉の滑走性を高めてくれる特徴があります。
この膜の概念を持っていると、トレーニングのレベルをググっと上げることが出来るはずです。
筋連結をイメージしたグリップによる実戦
親指側のライン
胸筋編
親指を内側へ絞め、ライン上を意識し、より胸の収縮のみを使って収縮させていく。
狙っていく対象筋
大胸筋鎖骨部、大胸筋胸肋部、胸筋内側部
小指側のライン
広背筋編
小指をより握り、収縮感を強めます。尺骨〜上腕三頭筋〜広背筋のラインをイメージし、ライン上のみを使って収縮させます。
狙っていく筋肉
広背筋、菱形筋
まとめ
筋連結の概念を認識しておくと、トレーニングの効果が全く違ってきますね。
なりたい体になるには、分析が必要。
どういった認識で、どういったフォーム・重量・緊張時間で作ることが出来るのか?
アナトミートレインは治療用の本ではありますが、筋膜のつながりを目視して確認できるので、トレーニングに是非活用して頂きたいです。
才能が無い限り(遺伝子含む)、学び続け・考えなければなりませんね。